NextcludをVersion 31.0.8にやっとアップデートしました。
毎回、アップデートを行うたびに同じようなエラーや警告が出ています。そのたびに過去の投稿記事を確認しながらアップデートを行っていたのですが、複数の記事を見直す場合もあるのでポイントだけを簡単にリストして忘備録をのこすことにしました。
アップデート中のエラー
アップデート中にエラーとなったり止まったりする場合の対処は主に3つです。
具体的な内容は下記記事を参考ください。
この記事ではポイントだけを掲載してます。
ダウンロード中や更新中に動かなくなる
アップデート中にバックアップ作成時やダウンロード時に止まてしまった場合、Nextcloudをインストールしているディレクトリ内のdata フォルダにあるupdater-ocXXXXXXX フォルダーを削除して再度、初めからアップデートをやり直す。
ModPagespeed Offのエラーをあらかじめ対処
Nextcloudをインストールしているディレクトリ内のhtaccessのファイルを編集、ModPagespeed Offの前に#を付ける
アップデート後の500エラー
###の行を改行
# php — END cPanel-generated handler, do not edit#### DO NOT CHANGE ANYTHING ABOVE THIS LINE ####
となっているものを
AddDefaultCharset utf-8
Options -Indexes
#### DO NOT CHANGE ANYTHING ABOVE THIS LINE ####
改行して下記のようにする
アップデート後の警告
ヘッダーメモリーに関する警告
インスタンスの一部のヘッダーが正しく設定されていません - `Strict-Transport-Security` HTTPヘッダーが設定されていません(少なくとも `15552000` 秒に設定する必要があります)。セキュリティを強化するために、HSTSを有効にすることを推奨します。 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。
Nextcloudをインストールしているディレクトリ内のhtaccessのファイルの最後に下記を追記
Header always set Strict-Transport-Security "max-age=15552000; includeSubDomains"
参考記事はここ⇩
インデックスがない
アップデート後の警告でたまに下記のようにインデックスがないので追加しなさいという警告が出ます。

いくつかの欠落しているオプションのインデックスを検出しました。データベースのパフォーマンスを向上させるために、(Nextcloudまたはインストールされたアプリケーションによって)新しいインデックスが追加されることがあります。インデックスの追加には時間がかかり、一時的にパフォーマンスが低下することがあるため、アップグレード時には自動的には行われません。インデックスが追加されると、それらのテーブルへのクエリが速くなるはずです。インデックスを追加するには、`occ db:add-missing-indices` コマンドを使用してください。 インデックスが不足: "unique_category_per_user" テーブル内の "vcategory" 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。
エックスサーバーの管理画面のphpMyAdminを使って不足しているインデックスを追記します。

phpMyAdminのログイン用のIDとパスワードを覚えていない場合は、Nextcloudをインストールしているディレクトリ内のConfigフォルダのConfig.phpの中で確認することが出来ます。
phpMyAdminにログインをして、左のファイルのリストから目的のテーブルを探します。

今回は "vcategory" テーブルです。
その中に目的のインデックス、今回は "unique_category_per_user"がないことが確認できたら、インデックスにある新規作成を選択し、インデックス名のところに unique_category_per_user と入力し実行をクリック。これでインデックスの作成は終了です。
エックスサーバーでは対処できない警告
Nexcloudの管理者設定画面に表示される警告等で、エックスサーバーのレンタルサーバーでは現時点で対処できないために下記警告は残ってしまいます。
ⓧセットアップに関するいくつかのエラーがあります。
- セットアップに関するいくつかのエラーがあります。
- いくつかのファイルは整合性チェックに合格していません。 無効なファイルのリスト… 再スキャン… 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。
- MariaDBバージョン "10.5.22-MariaDB-log" が検出されました。このバージョンのNextcloudで最高のパフォーマンス、安定性、機能性を実現するには、MariaDB >=10.6 および <=11.4を推奨します。
- データベースがトランザクションファイルロックに使われています。パフォーマンスをあげるには、可能であればメモリーのキャッシュを設定してください。 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。
- このインスタンスには、いくつかの推奨 PHP モジュールがありません。パフォーマンスと互換性を向上させるために、これらをインストールすることを強くお勧めします: - sodium パスワードハッシュ用の Argon2 詳細については、ドキュメント↗を参照してください。
さいごに
今回の忘備録ではあまり詳しい内容は記載していませんが、Nextcloudをアップデートすると必ず出てくるエラーや警告に対処するためのポイントだけをリストしました。
詳しい内容や今回記載していないものについては過去の投稿記事を参考ください。
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